images (3)「社会帰属願望」の領域から「認知欲求」の段階へと壁を乗り越えるために、「安定」志向から「変化」マインドへと切り替える必要があるという話があった

私自身も「変化マインド」を強化するため、1日単位・1週間単位・1カ月単位で「身の回りのモノを動かす」エクササイズを実践しているが、これに加え、「今は見えないものを見るようになり、チャンスに敏感になる」ため、「常に理由を考える」ことを沼倉裕氏は勧めている。
具体的には、

「モノがそこにある場合、なぜそれをそこに置くかという理由を考えるといい」

というものだ。

「忙しくしていたり日常がパターン化していると、その時に関心があるものや興味があるものしか目に入らない。本来、役に立つはずのものに気づく機会を失っていることが多い。こうしたチャンスに気づくことができれば、もっとアイデアや発想が豊かになる」

こうした考え方は、身の周りのモノにばかりとどまらない。自分の行動全体に「理由を考える」クセをつけるとよい、と沼倉氏は言う。
「自分の行動に意味を持たせないと、意味がある結果には繋がらない」からだという。

考えてみれば「身の回りのモノ」というのは、自分の行動の結果である。買ってきたもの、もらったもの、つくったものなどを「そこに置いた」から、それはそこにあるのだ。

そうした、何でもない日常の行動ひとつひとつに、理由を考える習慣をつけると、思わぬ混乱やときには生活の破綻をもたらすような、わけのわからない衝動的な行動を避けられるようになるかもしれない。

 

ベストセラーになったケリー・マクゴニガル「スタンフォードの自分を変える教室」によれば、人間には2つの「自己」があるという。

衝動のままに行動して目先の欲求を満たそうとする自己と、衝動を抑えて充足を先延ばしにして長期的な目標にしたがって行動する自己である。

後者の「自己」は、人類の進化にともなって発達してきた前頭前皮質という部分に位置しており、この部分を訓練によって強化することで、喫煙や浪費癖などの悪習慣を改善することもできるという。

沼倉氏が推奨している「理由を考える」エクササイズはおそらく、この前頭前皮質を鍛える効果があるのだと思う。
身の周りを見渡せば、なぜそこに置いているのかもわからないモノでいっぱいだ。

会社や学校などの公の場所で、すべてのモノを自分が思うとおりに配置することはできないかもしれないが、せめて思い通りになる自分の部屋の中くらいは、モノをしっかり整理して「そこにある理由」を自分に説明できるようにしようと思った。

「役に立った」と思ったら… 「いいね」よろしくお願いします。シェア・コメントも大歓迎です。